Agilent,中国の合弁会社と共同で10万円を切る低価格帯のオシロスコープを開発
 米国Agilent Technologies社は,2005年秋以降に10万円を切る低価格帯のオシロスコープを発売する.同社は,2005年1月に中国のQianfeng Electronics社と合弁会社(Agilent-Qianfeng Electronics Technologies社)を設立することを発表している.この合弁会社で低価格のオシロスコープや波形発生器,マルチメータなどの開発と製造を行う.日本の顧客の間では「Agilent社の計測器は高価」というイメージがあるが,これを払拭したいという.また,中国市場における製品展開もねらっており,おもに大学などの教育機関の需要を見込んでいる.

 これに先立ち,同社は2005年5月に低価格帯のオシロスコープ「Agilent DSO3000シリーズ」を発売した.本オシロスコープは米国で開発し,マレーシアで製造している.例えば,帯域幅が60MHzの「DSO3062A」の価格は12万円台である.本オシロスコープのチャネル数は2,チャネル当たりのサンプリング速度は500MHz.同等の機能を備えた従来製品「54621A」と比べると,価格は約1/3になった.このほか,DSO3000シリーズでは帯域幅が100MHz,150MHz,200MHzの製品を用意する.

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