Analog Devices,2×40W出力が可能なオーディオ向けD級アンプを発売
 米国Analog Devices社は,2×40W出力が可能なオーディオ向けD級アンプ「AD199x」を発売した.車載オーディオ機器や薄型テレビへの応用を想定している.出力電力の異なる4品種を用意する.

 7次のΔ-Σ変調器とパワー出力段を1チップに集積した.さらに独自の変調技術やクローズド・ループ方式を採用することにより,EMI(電磁放射ノイズ)を低減し,オーディオ向けの音声出力を可能にしたという.主な特性は,THD+N(total harmonic distortion + noise;全高調波ひずみ+ノイズ)が0.005%,SN比が101dB,PSRR(power supply rejection ratio;電源電圧除去比)が65dB,効率が85%である.ポップ音/クリック音低減回路,短絡保護回路,過負荷/加熱保護回路などを持つ.

 電源電圧は,ディジタル部とアナログ部が5V,パワー出力段が8〜20Vである.サンプル出荷はすでに開始している.量産出荷は2005年4月からの予定.

■価格
2.90ドル(AD1990,1,000個購入時の単価)
6.99ドル(AD1996,1,000個購入時の単価)

■連絡先
アナログ・デバイセズ株式会社
TEL:03-5402-8125

(c)2005 CQ出版