Actel,暗号化したコンフィグレーション・データでプログラムできる最大300万ゲートのフラッシュ・メモリFPGAを発売
 米国Actel社は,128ビットAES(advanced encryption standard)暗号の復号回路を内蔵するフラッシュ・メモリ・ベースFPGA「ProASIC3ファミリ」,「ProASIC3Eファミリ」を発売する.AESアルゴリズムによって暗号化されたコンフィグレーション・データを使ってプログラムできる.例えば,コンフィグレーション・データをインターネット経由で伝送し,遠隔地で自動的に再コンフィグレーションを行う用途などを想定している.

 ProASIC3ファミリのシステム・ゲート数は3万〜100万,ProASIC3Eファミリは60万〜300万.ProASIC3Eファミリは,内蔵するPLLやI/Oバンクの数などがProASIC3ファミリより多い.ProASIC3ファミリはローコスト版,ProASIC3Eは高機能版という位置づけである.

 最大350MHzのシステム・クロックで動作するという.SRAMブロックやFIFO(first-in first-out)メモリ制御回路,ユーザが利用可能なフラッシュ・メモリ・ブロック(128ビット×8ページ,プログラム用メモリとは別),PLLなどを内蔵している.I/Oインターフェースは,66MHz動作の64ビットPCIバスに対応している.

 電源電圧は,コア部が1.5V,I/O部が1.5V,1.8V,2.5V,3.3V(I/Oバンクごとに選択可能).また,1.5Vを17Vに昇圧するチャージ・ポンプ回路を内蔵しているため,フラッシュ・メモリ書き込み用の外付けの電源回路などは不要である.0.13μmのCMOSプロセスで製造する.ファウンドリはドイツのInfineon Technologies社と台湾UMC(United Microelectronics Corp.).

 現在,特定ユーザに限定してサンプル出荷を行っている.量産出荷の開始時期は2005年第4四半期.

■価格
下記に問い合わせ

■連絡先
アクテルジャパン株式会社
TEL:03-3445-7671
E-mail:japan@actel.com

(c)2005 CQ出版