Cypress,USB接続可能な2.4GHz帯無線通信LSIを用いたセンサ・ネットワーク開発キットを発売
 米国Cypress Semiconductor社は,2.4GHz帯の無線通信を用いたセンサ・ネットワーク開発環境「WirelessUSB N:1開発キット」を発売した.本開発キットは,同社のUSB接続可能な2.4GHz帯無線通信用LSI「WirelessUSB LR」を搭載した無線通信モジュール,ハブ(マスタ)ボード,温度センサを搭載したセンサ・ボードなどで構成される.もともとWirelessUSB LRは,パソコンとその周辺機器の接続をワイヤレスで行うことを目的に開発された.今回,産業用途で利用することをねらい,ファームウェアを変更して従来の1:3のマスタ-スレーブ接続から1:Nの接続に拡大した.

 無線通信モジュールの通信範囲は最大50m.スループットは62.5kbps.スペクトル拡散方式の一種であるDS-SS(直接拡散方式)を用いている.耐ノイズ性を上げるため,ビット・データのPN(疑似ノイズ)符号化や,使われていないチャネル(周波数)を自動的に割り当てる機能などを盛り込んでいる.無線通信モジュール基板には二つのアンテナが埋め込まれており,両方を使って送受信を行う.無線通信モジュールの消費電流は,送信時が69.1mA,スリープ時が0.25μA(いずれも標準値).

■価格
795ドル

■連絡先
日本サイプレス株式会社
TEL:03-5371-1921

(c)2004 CQ出版