イクス,D1/D2/D3/D4の映像信号入力に対応したLCD/PDPディスプレイ・コントローラLSIを発売
 イクスは,LCD(liquid crystal display;液晶ディスプレイ)/PDP(plasma display panel)ディスプレイ用コントローラLSI「XV910」を発売した.従来のテレビ向けのD1(525i;走査線数525本,走査方式はインターレース)やD2(525p;525,プログレッシブ),ディジタル・ハイビジョン放送向けのD3(1125i;1125本,インターレース),D4(750p;750本,プログレッシブ)の映像信号入力に1チップで対応している.また,VGA(640×480ピクセル)〜WXGA(1366×768ピクセル)のサイズのパネルに接続可能.LCDテレビやPDPテレビなどにおける需要を見込んでいる.

 本LSIは,10ビットA-Dコンバータを3チャネル内蔵している.サンプリング周波数は74.25MHzであり,ハイビジョン放送の映像再生に対応する.また,黒や白につぶれた画像を検出して適切な明るさに自動補正するダイナミック・ガンマ調整機能を備えている.このほか,64MビットのSDRAMを外付けすることで,3次元動き適応型I-P(インターレース-プログレッシブ)変換機能を実現できる.

 本LSIの動作周波数は24.576MHz.動作電圧は,ディジタル部が1.8V,アナログ部が3.3V,I/O電圧が3.3V(ディジタル)と1.8V(アナログ).外形寸法は17mm×17mm,パッケージは256ピンPBGA.

 すでにサンプル出荷を開始している.量産出荷は2005年1月から開始する予定.

 また同社は,本LSI用の評価ボードを用意する.本評価ボードは,同社のビデオ・デコーダLSI「XV750」,入力したコンポジット信号を輝度信号と色信号に分けるYC分離回路,XV910のレジスタ設定などを行う制御回路などを搭載している.今後は,ビデオ・デコーダとフラット・パネル・ディスプレイ用コントローラを1チップに集積した製品を開発するという.

■価格
5,000円(XV910のサンプル価格)

■連絡先
株式会社イクス
TEL:03-5437-2070

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