CSR,IEEE 802.11a/b/g対応で,外形寸法が8mm×8mmと小さいワイヤレスLAN用LSIを発売
 英国CSR社は,デュアルバンドのワイヤレスLAN用LSI「UniFi-1 Consumer」を発売する.外形寸法が8mm×8mmと小さい.本チップは,RF回路,ベースバンド回路(MAC層も含む),フラッシュ・メモリを1チップに集積している.物理層については,5GHzの周波数帯域を利用するIEEE 802.11aと2.4GHz帯を利用するIEEE 802.11b/gに対応している.携帯機器やディジタル家電などにおける需要を見込んでいる.

 携帯電話にワイヤレスLAN用LSIを搭載する場合,信号の干渉が問題となる.本LSIは二つの独立したレシーバを備えている.2本のアンテナが同時に信号を受信し,ディジタル信号処理によってその信号の相関性を調べることで,マルチパスの影響を取り除いている.受信感度は-80dBm程度.

 本LSIの動作電圧は1.5V.54Mbpsでストリーミング・データを送受信する場合フ通信距離は10m程度(パワー・アンプやLNAを使用しない場合),動作時の消費電力は最大300mWである.また,待機時の消費電力は,5msで起動する場合は最大200μW,5nsで起動する場合は最大3mW.

 サンプル出荷は2004年第4四半期から開始する.量産出荷は2005年中に開始する予定.

 これとは別に,IEEE 802.11b/g(シングル・バンド)に対応した外形寸法が5.8mm×6.4mmのワイヤレスLAN用LSI「UniFi-1 Portable」を発売する.本LSIは携帯電話への搭載を見込んでいる.

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シーエスアール株式会社
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(c)2004 CQ出版