EVE,最大5000万ゲートの回路を実現できる論理エミュレータを発売
 フランスEVE(Emulation and Verification Engineering)社は,最大5000万ゲートの回路を実現できる論理エミュレータ「ZeBu-XL」を発売した.同社の論理エミュレータのシステム・クロック周波数は最大30MHzと速い.そのため,論理検証用のツールとしてだけでなく,プロトタイピングやソフトウェア・デバッグなどの用途にも利用できるという.本論理エミュレータは,米国Xilinx社のFPGA「XC2V8000(内蔵するロジック・セル数は104,882)」を最大64個搭載している.

 米国Cadence Design Systems社のHDLシミュレータ「NC-Sim」や米国Synopsys社の「VCS」,米国Mentor Graphics社の「ModelSim」などとPLI(programming language interface)を介して接続し,協調シミュレーションを行える.また,信号レベルやトランザクション・レベルのCモデル(テストベンチなど)と接続することも可能である.検証対象の回路とテストベンチを別々のFPGAに実装したり,テストベンチを外部のHDLシミュレータ上で動作させることにより,検証対象の回路構成に影響を与えることなく,テストベンチを随時修正できる.

 デバッグ時に信号を観測するためのテスト・ポイントの挿入については,コンパイル前にあらかじめ観測する信号を指定しておく静的プローブ機能と,任意の信号を後から追加できる動的プローブ機能を用意している.ただし,動的プローブ機能を使うとゲートの使用効率がやや低下するという.さらに,ソフトウェア開発用のデバッガや米国Novas Software社のHDLデバッグ・ツール「Debussy」などと組み合わせて利用できる.

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