Texas Instruments,10種類のクロックを生成できるPLL周波数シンセサイザICを発売
 米国Texas Instruments社は,10種類のクロックを生成できるPLL周波数シンセサイザIC「CDC5806」を発売した.54MHzの基準周波数を入力し,内蔵された三つのPLL回路の出力を組み合わせることで,各種クロックを生成する.ゲーム端末やDVDプレーヤ,ディジタル・テレビなどの民生機器における需要を見込んでいる.

 本ICは,ビデオ用,オーディオ用,CPUクロック用,USBインターフェース用,外部LSI(ASIC/FPGA)クロック用,メモリ・カード用の六つの周波数出力端子を備えている.出力周波数は,ビデオ用が74.175824MHzまたは54MHz,オーディオ用が16.9344MHzまたは12.288MHz,CPUクロック用が64MHz,USBインターフェース用が48MHz,外部LSIクロック用が32MHz,メモリ・カード用が38.4MHz,19.2MHzまたは12MHzである.

 本ICの動作電圧は3.3V.動作温度は-40〜85℃.最大ジッタ範囲(peak-to-peakジッタ)は150ps以内.

 量産出荷はすでに開始している.パッケージは20ピンTSSOP.

■価格
2.15ドル(1,000個購入時の単価)

■連絡先
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
TEL:0120-81-0036(FAX)

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