Texas Instruments,変換速度が最大125Mサンプル/sのパイプライン方式A-Dコンバータ製品に派生品5種を追加
 米国Texas Instruments社は,パイプライン方式のA-Dコンバータ製品に分解能や変換速度などの異なる5品種を追加した.同社は2003年12月に,変換速度が125Mサンプル/s,消費電力が780mWの14ビットA-Dコンバータ「ADS5500」を発表している.今回の製品はADS5500の派生品にあたる.いずれもADS5500とピン互換.通信機器,測定器,医療用画像処理機器,業務用映像装置などに利用できる.

 分解能は12ビットまたは14ビットの2種類を,変換速度は80Mサンプル/s,105Mサンプル/s,125Mサンプル/sの3種類を用意する.例えば,14ビットA-Dコンバータである「ADS5541」の場合,変換速度は105Mサンプル/s,SN比は71dB,SFDR(spurious free dynamic range)は85dB,消費電力は710mWである.また,12ビットA-Dコンバータである「ADS5520」の場合,変換速度は125Mサンプル/s,SN比は69dB,SFDRは82dB,消費電力は740mWである(いずれも入力周波数が100MHzの場合).0.18μmのCMOSプロセスで製造する.CMOS技術の採用,製造プロセスの最適化,回路のくふうなどによって,低消費電力化を実現したという.

 パッケージは64ピンTQFP.サンプル出荷はすでに始まっている.量産出荷は2004年第3四半期から開始する予定.評価用ボード(EVM)も提供している.

■価格
9,000円(ADS5541,1,000個購入時の単価)
3,600円(ADS5542,1,000個購入時の単価)
7,800円(ADS5520,1,000個購入時の単価)
7,200円(ADS5521,1,000個購入時の単価)
2,520円(ADS5522,1,000個購入時の単価)

■連絡先
日本テキサス・インスツルメンツ
TEL:0120-81-0036(FAX)

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