開発ツール・ベンダや設計会社など12社,東芝製コンフィギャラブル・プロセッサの開発支援に関する共同マーケティングを実施
 日米欧のソフトウェア開発ツール・ベンダ,EDAベンダ,設計会社,IPベンダなど12社は,東芝製コンフィギャラブル・プロセッサ・コア「MeP(Media embedded Processor)」を利用したシステムLSI設計やソフトウェア開発に関する共同マーケティングを実施することで合意した.まず,2004年8月26日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)にて各社の製品やサービスを紹介する「MeP World 2004」を開催する.また,2004年秋ごろに米国で開催される「MeP USER FORUM in US」にも参加する予定.このほか,MePに関する教育サービスやコンサルティング・サービスを共同で提供したり,ホームページ上で製品やサービスを紹介する活動を行う.

 MePは,応用に合わせてカスタム命令を追加したり,DSPブロックやVLIW(very long instruction word)方式のプロセッサ・ブロック,カスタムの周辺回路などを追加できるCPUコアである.東芝社内では,MePを利用して,ビデオCODEC LSIやDVDプレーヤ用LSI「TC90600FG」,ディジタル・テレビ用LSI「TC81240TB」,携帯電話向けMPEG-4デコーダLSI「T4G」などが開発されている.例えば,最近ではT4Gがボーダフォンの携帯電話に搭載されているという.

 今回,共同マーケティングの実施で合意したのは,ソフトウェア開発ツール・ベンダのアドバンスド データ コントロールズ,ソフィアシステムズ,米国RedHat社,EDAベンダのインターデザイン・テクノロジー,パシフィック・デザイン,英国Celoxica社,米国CoWare社,日本シノプシス,設計会社の沖ネットワークエルエスアイ,シーデックス,大日本印刷,IPベンダの米国Sonics社(オンチップ・バス用IPコアを提供)である.例えばパシフィック・デザインは,システムLSIに複数のMePコアを搭載し,分散処理を行う場合に使用する処理負荷の分析ソフトウェア「TsbSAA」を開発中である.本ソフトウェアを利用すると,特定のアルゴリズム(Cプログラム)に対して,その処理に必要なMePコアの個数を見積もることができるという.2005年第2四半期に出荷される予定.

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