ルネサス,出力ノイズ電圧が0.85μVと低い電子ボリュームICを発売
 ルネサス テクノロジは,出力ノイズを0.85μV(実効値,音量0dB時)に抑えた電子ボリュームIC「M61538FP」を発売する.AVアンプやミニコンポなどのオーディオ機器の音量調整に用いられる.

 ノイズは音質に大きな影響を与える.本ICでは,回路構成やレイアウトをくふうすることによって,ノイズの原因となるトランジスタ・レベルの熱雑音を低減させた.全高調波ひずみ率(入力信号に対して出力信号に混入した高周波成分の割合)は0.0012%(入力信号1kH,帯域幅400Hz〜30kHz).

 電源電圧は,正負2電源と単一電源の両方に対応する.正負2電源の場合,アナログ電源のVCCが4.5〜7.5V,VEEが-4.5〜+7.5V,ディジタル電源のVDDは2.7〜5.5V.単一電源の場合,アナログ電源のVCCは9.0〜12.0V,ディジタル電源のVDDは4.5〜5.5V.音量制御範囲は0〜-95dB.チャネル数は6.

 2004年6月からサンプル出荷を開始する.

■価格
240円

■連絡先
株式会社ルネサスソリューションズ
TEL:03-5201-5391

(c)2004 CQ出版