沖電気工業,ARM946E-Sコアを内蔵するASICの受注を開始
 沖電気工業は,CPUコアとして「ARM946E-S」を内蔵するASICの受注を開始した.本コアを含むLSIの開発環境(開発プラットホーム)を同社は「μPLAT-946」と呼んでいる.システム・バス構成としてAMBA AHB規格とマルチレイヤAHB規格の2種類に対応している.

 マルチレイヤAHBとは,複数のマスタ・コアが並行してスレーブ・コアにアクセスできるバス規格である.LSI内に複数のマスタ・コアを持つ場合,データ転送を効率良く実行できる.AHB規格と互換性を持っている.

 ARM946E-Sは,Thumb命令やDSP命令を含むARMv5TE命令セット・アーキテクチャに準拠している.同社はCPUコアのほか,外部メモリ・コントローラや割り込みコントローラ,シリアル・インターフェースなどのハード・マクロを提供する.また,μITRONなどのリアルタイムOSやデバイス・ドライバ,命令セット・シミュレータ,検証用ボードなどもあわせて提供する.

 同社はこれまで,ARM7TDMIやARM920Tについて同様の環境を提供していた.

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沖電気工業株式会社
TEL:03-5445-6027
E-mail:semi-salesjp@oki.com

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