日本テクトロニクス,ユーザ・インターフェースをカスタマイズ可能なオシロスコープを発売
 日本テクトロニクス社は,ユーザ・インターフェースをカスタマイズ可能なディジタル・フォスファ・オシロスコープ(DPO)「TDS5000Bシリーズ」を発売した.DPOとは,ディジタル・ストレージ・オシロスコープ(DSO)と比べて,信号の取り込みや表示を高速に行えるアーキテクチャを採るオシロスコープである.変化の激しい信号や発生頻度の低い信号を観測しやすいという特徴がある.

 TDS5000Bシリーズの持つユーザ・インターフェースのカスタマイズ機能は「MyScope」と呼ばれる.オシロスコープの画面の下半分に,よく使う機能のボタンをドラッグ・アンド・ドロップしながら配置することができる.作成したユーザ・インターフェースはファイルとして保存可能なため,ユーザごとに切り替えて使用することもできる.

 また,使いやすさの向上のためにマウスの右クリック機能が追加された.画面の状況やマウス・カーソルの位置に応じて,そのときによく使われる機能がメニューとして表示される.

 「ある測定を繰り返すときに,毎回いくつものメニューを通る必要がある」,「計測器を使わない期間が長いと,次に使用するときに操作方法を覚え直す必要がある」などのユーザの声をもとに,ユーザ・インターフェースの強化を図ったという.ただし,今回の機能のほかの機種への導入は,本製品に対するユーザの評価しだいであり,現段階では未定としている.

 DPOの機能としては,従来のTDS5000シリーズのものが継承され,オプションだった拡張波形解析機能や拡張メモリなどが標準で装備された.

■価格
998,000円(TDS5032B)128万円(TDS5034B)136万円(TDS5052B)172万円(TDS5054B,TDS5054BE)220万円(TDS5104B)

■連絡先
日本テクトロニクス株式会社
TEL:03-6714-3010

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