東芝,3次元グラフィックス回路を搭載したMPEG-4動画圧縮・伸張処理LSIを発売
 東芝は,3次元描画処理用のグラフィックス回路を搭載したMPEG-4動画圧縮・伸張処理LSI「TC35285XBG」を開発した.携帯電話におけるゲームやGUIなどの応用を想定している.

 描画性能は1億2500万画素/s.頂点座標の変換処理(ジオメトリ処理)性能は350万頂点/s.グラフィックスAPIとして,OpenGLのサブセットであるOpenGL ES(OpenGL for Embedded Systems)に対応している.QVGAサイズ(320×240ピクセル)の動画像を15フレーム/sの速度で圧縮,伸張できる.

 20MビットのDRAMコアを搭載している.DRAMと3次元グラフィックス処理回路の間では,2Gバイト/sの速度でデータ転送を行える.消費電力は最大230mW(125MHz動作時).JPEG圧縮・伸張回路を内蔵し,最大200万画素(1,632×1,224ピクセル)までの静止画に対応できる.また,CIFサイズ(352×288ピクセル)までのLCD(液晶ディスプレイ)パネルに対応したLCDコントローラを内蔵する.

 0.13μmルールのCMOSプロセスで製造する.パッケージ・サイズは12mm角.サンプル出荷は2004年第2四半期からの予定.

■価格
4,000円

■連絡先
株式会社東芝
TEL:03-3457-3413

(c)2004 CQ出版