Mentor,8種類の設計データ形式に対応したアナログ/ミックスト・シグナル・シミュレータを発売
 米国Mentor Graphics社は,8種類の設計データ形式(設計言語)に対応したアナログ/ミックスト・シグナル・シミュレータ「ADVance MS(ADMS)4.0」を発売する.従来のバージョンでは,VHDL,Verilog HDL,SPICE,VHDL-AMS,Verilog-AMS,C言語に対応していた.今回のバージョンから,新たにSystemVerilogやSystemCも扱えるようになった.例えばシステム・レベルのモデルとトランジスタ・レベルのSPICEモデル,あるいはアナログ・ビヘイビア・モデルを組み合わせて検証できる.また,米国Cadence Design Systems社が同社のVerilog-AMS環境(旧Antrim Design Systems社製品)に追加した独自記述なども処理できるようになった.

 ADMS 4.0には,四つのシミュレーション・プログラムが含まれている.すなわち,アナログ・シミュレーション用の「Eldo」,ディジタル・シミュレーション用の「ModelSim」,トランジスタ・レベル・シミュレーション用の「Mach」,ハーモニック・バランス・アルゴリズムを採用したRFシミュレーション用の「Eldo RF」である.このうち,EldoとModelSimは単一のカーネルに統合されている. 

 Linuxが稼働するパソコン,およびHP-UXやSolarisが稼働するワークステーションの上で動作する.2004年第2四半期から出荷を開始する.また,同社はADMSの今後の機能追加の方針も明らかにした.2004年の秋頃にはパワー・インテグリティ解析(IRドロップ解析など)に対応した製品を,2005年の初めにはプリント基板,半導体パッケージ,LSIの統合解析に対応した製品を発売するという.

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