Agilent,操作手順を自動化できるシーケンサを備えたBluetooth/ワイヤレスLAN用テスタを発売
 米国Agilent Technologies社は,BluetoothやワイヤレスLANのRF(高周波アナログ)測定や接続性テストに利用できるテスタ「Agilent N4010A ワイヤレス・コネクティビティ・テストセット」を発売した.測定の操作手順を簡略化したり,自動化できる内部シーケンサを備えている.これにより,測定時間を従来より30〜50%短縮できるという.測定誤差(パワー確度)は±0.5dB.

 本テスタは,同社が出荷しているBluetooth用テスタ「Agilent E1852B Bluetoothテストセット」の後継機種.既存機種はBluetoothの規格にしか対応していなかった.本テスタでは,オプション(Agilent 89601A ベクトル・シグナル・アナリシス・ソフトウェア,Agilent 89607A 無線LANスイート)を追加することによって,IEEE 802.11b/g規格のワイヤレスLANにも対応できるようにした.また,今回の機種では,Bluetooth規格で定められているDirty Signalと呼ばれるテスト信号を発生できる.

 内部に周波数ホッピング信号を出力できる信号源と受信機を内蔵している.例えば,送信機特性のパラメータとして,送信電力,周波数偏差,周波数ドリフト,BER(bit error rate)などを測定できる.さらに,ほかのスペクトラム・アナライザや信号源と接続するための端子を備えている.

 2003年12月から出荷を開始する.

■価格
約200万円(Bluetooth測定の標準的な構成)

■連絡先
アジレント・テクノロジー株式会社
TEL:0120-421-345

(c)2003 CQ出版