IDT,最大1GビットのDDR SDRAMとインターフェースできるキューイング制御用LSIを発売
 米国IDT(Integrated Device Technology)社は,最大1GビットのDDR SDRAMとインターフェースできるキューイング制御用LSI「SFC(Sequential Flow-Control)ファミリ」を発売する.本LSIはキューイング回路を一つ備えている.出力レジスタのデータ量に応じて,直接そのデータを出力するか,外付けのDDR SDRAMにいったんデータを蓄えてから出力するかを選択できる.携帯電話の基地局のデータ処理や画像処理(例えば,スキャナによる画像の取り込み)など,比較的大容量のデータを扱うアプリケーションにおける需要を見込んでいる.

 本LSIはDDR SDRAMコントローラを備えており,データの入出力のタイミングやリフレッシュなどの制御を行う.ドイツのInfineon Technologies社,米国Micron Technology社,韓国Samsung Electronics社の128Mビット/256MビットDDR SDRAMに対応している.接続可能なDDR SDRAMの数は4個まで(最大メモリ容量1Gビット).166MHzのDDR SDRAMに対応した「IDT72T6360」と,133MHzのDDR SDRAMに対応した「IDT72T6480」の2品種を用意する. 

 コア電圧は2.5V.I/Oインターフェースは2.5V LVTTLまたは3.3V LVTTLの選択が可能.DDR SDRAMとの間のバス幅は,IDT72T6360では36/18/9ビットに,IDT72T6480では/48/24/12ビットに設定できる.パッケージは324ピンPBGA.

 サンプル出荷は2003年第4四半期から,量産出荷は2004年第1四半期から開始する予定.

■価格
35ドル(1万個購入時の単価)

■連絡先
日本IDT株式会社
TEL:03-3221-6726

(c)2003 CQ出版