Auto-ID Centerの電子IDタグ標準化を欧米の流通関連組織が継承
 流通に関する標準化機関である国際EAN(European Article Number)協会と米国の流通コード機関のUCC(Uniformed Code Council)は,電子IDタグの標準化および実用化を促進するための非営利団体「EPC(Electronic Product Code) global」を共同で設立すると発表した.現在,本部(ブリュッセル)で法的な手続き中.早ければ2003年11月中にも設立される予定.

 これまで,米国Massachusetts Institute of Technology(MIT)に本部を置くRFIDの標準化機関である「Auto-ID Center」が行っていた電子IDタグやその読み取り装置などの仕様の策定をEPC globalが引き継ぐ.このほか,電子IDタグを普及させるための研究・開発や啓蒙活動などが主な役割となる.なお,これまでのAuto-ID Centerの開発成果(知的財産権など)はEPC globalへ移管される.また,英国,オーストラリア,スイス,中国,日本,米国に設置されていた従来のAuto-ID Centerは「Auto-ID Lab」に名称を変え,技術面での研究・開発の拠点となる.

 EPC globalの日本の窓口業務は,財団法人 流通システム開発センターが担当し,同センターが国内の市場開拓やサービス料金の徴収などを行う.

■連絡先
Auto-ID Center Japan事務局(Auto-ID Centerに関する問い合わせ)
TEL:0466-49-3618
E-mail:info@autoid.sfc.keio.ac.jp
(財)流通システム開発センター(EPC globalに関する問い合わせ)
TEL:03-5414-8505

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