Motorola,60MHz動作時の処理性能が60MIPSの16ビット・マイクロコントローラを発売
 米国Motorola社は,動作周波数が60MHzのときの処理性能が最大60MIPSの16ビット・マイクロコントローラ「56F8300シリーズ」を発売した.フラッシュ・メモリを内蔵している.電子式パワー・ステアリングなど,モータ駆動の車載装置の制御に向いているという.

 本マイクロコントローラは,積和演算や浮動小数点演算など,DSP(ディジタル信号プロセッサ)特有の命令セットを備えている.従来の16ビット・マイクロコントローラ「HCS12シリーズ」とは,コード互換性はない.

 今回は,256Kバイトのフラッシュ・メモリ,12チャネルのPWM(パルス幅変調)回路,16チャネルの12ビットA-Dコンバータを内蔵する「56F8357」など,内蔵メモリ容量や周辺回路の構成が異なる6品種を用意する.さらに,各品種ごとに動作温度範囲が異なる2種類(-40〜105℃,-40〜125℃)を提供する.

 サンプル出荷はすでに開始している.これとは別に,本マイクロコントローラ用のソフトウェア開発環境「CodeWarrior Development Studio Special Edition(米国MetroWerks社製)」や評価用ボードも提供する.

■価格
8.13ドル(MC56F8322,サンプル価格)
8.48ドル(MC56F8323,サンプル価格)
12.95ドル(MC56F8345,サンプル価格)
13.40ドル(MC56F8346,サンプル価格)
15.87ドル(MC56F8356,サンプル価格)
15.93ドル(MC56F8357,サンプル価格)
79ドル(評価ボード,ソフトウェア開発環境も含む)

■連絡先
モトローラ株式会社
TEL:0120-191014
E-mail:w3sps-tech@www.mot.co.jp

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