日立とルネサス,ミューチップのIDデータを読み取るための高周波LSIを共同開発
 日立製作所とルネサス・テクノロジは,0.3mm〜0.4mm角のRFID(radio frequency identification)チップ「ミューチップ」の128ビットのIDデータを読み取るための高周波(RF)LSIを共同開発した.本LSIの試作チップとこれを搭載した読み取り装置を,2003年9月10日〜12日に東京ビックサイト(東京都江東区)で開催される「第5回自動認識総合展」において展示する予定.

 本LSIには,VCO(voltage controlled oscillator),PLL(phase-locked loop),パワー・アンプ,制御用マイコンと接続するための3線式シリアル・インターフェースなどが集積されている.利用する周波数は2.45GHz.送信時の出力は10mW.このLSIとアンテナ・スイッチ(送信と受信の切り替えを行うスイッチ),アンテナ・フィルタ,ディスクリート部品などを組み合わせて,読み取り装置の高周波回路を構成する.

 本LSIの電源電圧は3V.パッケージは5.2mm×5.2mm×0.9mmの28ピンQFN(quad flat non-leaded package).なお,制御用マイコンの上で動作するソフトウェアは,日立製作所 ミューソリューションズベンチャーカンパニーが開発しているという.

■連絡先
株式会社日立製作所 ミューソリューションズベンチャーカンパニー
TEL:03-5295-7214
株式会社ルネサス テクノロジ
TEL:03-5201-5171

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