ルネサス,メモリ容量が36MビットのQDR II SRAMを発売
 ルネサス テクノロジは,36MビットQDR(Quad Data Rate)II SRAMを発売する.ビット構成(×8,×9,×18,×36)やバースト長(2または4)などの異なる8種類のシリーズを用意する.例えば,「HM66AQB36102シリーズ」のバースト長は2,構成は×36.OC-192(伝送速度は10Gbps)やOC-768(同40Gbps)に対応した通信ネットワーク機器における需要を見込んでいる.

 QDR SRAMは,入力と出力を分離させてそれぞれにDDR(double data rate)転送を採用しているため,1サイクル当たり4データを転送できる.QDR Co-Development Team(米国Cypress Semiconductor社,米国IDT(Integrated Device Technology)社,NECエレクトロニクス,韓国Samsung社,ルネサス テクノロジ)がQDR SRAMの仕様策定や開発を手がけている(なお,ルネサス テクノロジについては現在正式契約の最終手続き中).

 本QDR II SRAMの最大動作周波数は333MHz.電源電圧はVDDが1.7〜1.8V,VDDQが1.4V〜VDD.I/OインターフェースとしてはHSTLに対応している.

 サンプル出荷は2003年9月末から開始する予定.量産出荷の開始時期は同年12月.これとは別に36MビットDDR II SRAMも開発しており,2004年1月末からサンプル出荷を開始するという.DDR II SRAMの仕様もQDR Co-Development Teamが策定した.

■価格
25,000円(バースト長2,動作周波数250MHz品のサンプル価格)
22,000円(バースト長2,動作周波数200MHz品のサンプル価格)
22,000円(バースト長4,動作周波数200MHz品のサンプル価格)
23,500円(バースト長4,動作周波数333MHz品のサンプル価格)
23,500円(バースト長4,動作周波数250MHz品のサンプル価格)

■連絡先
株式会社ルネサス テクノロジ
TEL:03-5201-5177

(c)2003 CQ出版