Motorola,待機時電流を最小20nAに抑えた8ビット・マイクロコントローラを発売
 米国Motorola社は,バッテリ駆動機器向けの8ビット・マイクロコントローラ「HCS08ファミリ」を発売した.内蔵するフラッシュ・メモリの容量やパッケージなどが異なる4品種「MC9S08GB60」,「MC9S08GB32」,「MC9S08GT60」,「MC9S08GT32」を用意する.

 本マイクロコントローラは,3種類の電力供給モード(システム・クロック停止モード)を備えている.すなわち,内部回路にまったく電力を供給しないストップ1モード,一部の回路に電力を供給するストップ2モード,すべての内部回路に電力を供給するストップ3モードである.動作電圧が2Vのときの消費電流は,ストップ1モードが20nA,ステップ2モードが400nA,ステップ3モードが500nA(いずれも標準値).これらの設定はプログラム命令により行える.

 動作電圧は1.8〜3.6V.バッテリ電圧が2.1Vに低下したときでも20MHzのバス動作を保証している.また,1.8Vのときのバス動作周波数は4MHz.16ビット・タイマ,8チャネルの10ビットA-Dコンバータなどを備えている.

 サンプル出荷はすでに開始している.ソフトウェアの開発には,米国Metrowerks社の「CodeWarrior Development Studio for HCS08 Special Edition」を利用する.

■価格
5.25ドル(MC9S08GB60,1万個購入時の単価)
4.15ドル(MC9S08GB32,1万個購入時の単価)
4.95ドル(MC9S08GT60,1万個購入時の単価)
3.85ドル(MC9S08GT32,1万個購入時の単価)

■連絡先
モトローラ株式会社
TEL:0120-191014
E-mail:w3sps-tech@www.mot.co.jp

(c)2003 CQ出版