IDT,DDR/SDRに対応した通信データ処理用LSIを発売
 米国IDT(Integrated Device Technology)社は,DDR/SDRに対応した通信データ処理用LSIファミリ「QuadMux」と「Multi-Queue DDR/SDR」を発売した.これは,キューイング回路やFIFOメモリ回路などを集積したLSIである.優先制御やQoS(quality of service)制御を必要とするルータやスイッチなどの通信装置における需要を見込んでいる.

 QuadMuxは,1:4のマルチプレクサと4:1のデマルチプレクサなどを備えている.メモリ容量の異なる三つの品種,すなわち「72T55268(5Mビット)」,「72T55258(2Mビット)」,「72T55248(1Mビット)」を用意する.初期設定時に×10,×20,×40のバス幅を選択できる.最大動作周波数は200MHz.×16のDDRモードでは,最大16Gbpsのデータ転送速度を持つシステムに対応できる.

 Multi-Queue DDR/SDRは,4個の独立したFIFOメモリを内蔵している.I/Oインターフェースとして,2.5V LVTTL,1.5V/1.8V HSTLの選択が可能.今回は,「72T51268(5Mビット)」,「72T51258(2Mビット)」,「72T51248(1Mビット)」の3品種を出荷した.

 いずれの製品も量産出荷を開始している.

 

■価格
69.64ドル(72T55268,1万個購入時の単価)
66.90ドル(72T55258,1万個購入時の単価)
53.53ドル(72T55248,1万個購入時の単価)
58.50ドル(72T51268,1万個購入時の単価)
46.87ドル(72T51258,1万個購入時の単価)
42.50ドル(72T51248,1万個購入時の単価)

■連絡先
日本IDT株式会社
TEL:03-3221-6726

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