ARM,サブライセンス可能な新しいライセンス・モデルのパートナとして凸版印刷と契約を締結
 英国ARM社と凸版印刷は,ARMコアの新しいライセンス・モデル「ALP(Approved Licensing Program)」のパートナ契約を締結した.本契約を結ぶと,ARMコアを組み込んだチップの設計から製造,販売までを行える.ARM社は、このライセンス・モデルによって,ファブレスの半導体メーカに対するライセンス数の拡大を図っていく.

 今回の契約締結を受けて,凸版印刷は同社の顧客に対してARMコアを直接ライセンス(サブライセンス)することが可能となる.ただし,ALP契約によってARM社からライセンスを受けたコアはARM7TDMI,ARM922T,ARM946E,ARM1022Eの4種類のみ(いずれもハード・マクロ).凸版印刷の100%子会社であるトッパン・テクニカル・デザインセンターでは,同社のLSI設計受託サービス「ターンキーサービス」において,ARMコアを組み込んだチップを顧客に提供していくという.顧客はARM社に対してではなく,トッパン・テクニカル・デザインセンターに対して料金を支払うことになる.

 ARM社は,2002年11月にシンガポールのFlextronics Semiconductor社とALPの契約を締結している.日本では凸版印刷が最初のライセンス先となった.

■連絡先
アーム株式会社
TEL:045-477-5260
凸版印刷株式会社
TEL:03-3835-5630

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