日立製作所,動き予測・動き補償回路などを搭載したメディア・プロセッサを発売
 日立製作所は,動き予測・動き補償回路などを搭載したメディア・プロセッサ「BroadGearシリーズ」を発売する.370MHz動作時のピーク性能は55GOPS(giga operation per second).MPEG-2,MPEG-4,JPEG2000,MP2,NTSC/PAL,IEC958などに準拠した音声・画像データを1チップで処理できる. プロセッサ・コアのアーキテクチャとして,VLIW(very long instruction word)とSIMD(single instruction / multiple data)を採用した.I/Oインターフェースとして,PCIインターフェース,ビデオ入力インターフェース,ビデオ出力インターフェース,オーディオ・インターフェース,シリアル・インターフェース,汎用データ・ポート,汎用入出力ポート,フラッシュ・メモリ・インターフェースなどを備える.このほか,DES,MULTI2に対応した暗号化回路も内蔵する.電源電圧は,コア電圧が1.3V,I/O電圧が3.3/2.5V.パッケージは597ピンのプラスチックBGA.

 本プロセッサ上で動作するアプリケーション・ソフトウェアの開発環境として,Cコンパイラと評価用ボードを提供する.また,ソフィアシステムズが,本プロセッサに対応したICE(in circuit emulator)を提供する.

 すでにサンプル出荷を開始している.

■価格
10,000円(サンプル価格)

■連絡先
株式会社日立製作所
TEL:0428-33-2124
E-mail:www-info@ddc.hitachi.co.jp

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