セイコーエプソン,LVDS出力を採用したSAW発振器を発売
 セイコーエプソンは,LVDS(low voltage differential signaling)出力を採用したSAW(surface acoustic wave)発振器「EG-2121CA-L」を発売した.電源電圧は2.5V.周波数の誤差が±100×10^-6(-6乗)の品種と±50×10^-6の品種を用意する.周波数帯域が53.125MHz〜175MHzのとき,デューティ比は48%〜52%.最近では,クロック信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの両方を利用する回路が増えてきており,デューティ比について高い精度が要求されているという.

 本発振器には,温度特性を向上させたSAW共振子と,新たに開発したクロック周波数出力用ICが組み込まれている.従来のSAW共振子の温度特性では,動作温度範囲を広くすると2次温度係数が小さくなり,出力周波数が低くなるという問題があった.本発振器に組み込まれているSAW共振子の場合,動作温度範囲を広くしても2次温度係数は小さくならないという.

 本発振器の出力周波数は53.125MHz〜700MHz,消費電力は20mA.周波数帯域が12kHz〜20MHzのときの位相ジッタは0.044×10^-3UI(unite interval).外形寸法は5mm×7mm×1.4mm.

 これとは別に,電源電圧が3.3VのSAW発振器「EG-2102CA-L」も発売する.EG-2121CA-Lと同じように,周波数の誤差が±100×10^-6(-6乗)の品種と±50×10^-6の品種を用意する.消費電流は30mA.周波数帯域が12kHz〜20MHzのときの位相ジッタは0.043×10^-3UIである.

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