ISSCC2003の採択論文のうち33%は極東アジアから,特にメモリ技術や低消費電力技術で優勢
 2003年2月9日〜13日に米国カリフォルニア州San Franciscoで開催される固体集積回路に関する国際会議「ISSCC(International Solid-State Circuit Conference)2003」の概要が発表された.

 ISSCC2003の採択論文は昨年より17件増えて188件となった.このうち62件(全体の約33%)は極東アジアからの投稿である.特に,不揮発性メモリの分野では7件の論文中5件が,SRAM/DRAMと低消費電力ディジタル技術の分野では8件中6件が極東アジアからの投稿だった.メモリ関連では韓国Samsung Electronics社の論文が6件採択された.

 また,ISSCC2003では大学による論文の採択率が上がっているという.例えば,韓国のKAIST(韓国科学技術院)は論文発表数が7件と米国Intel社(12件),オランダPhilips社(9件)に続いて多く,東京大学も5件発表している.

 2003年で本会議は50周年を迎えるため,ISSCC2003ではさまざまな記念行事が行われるという.また,2002年からDAC(Dasign Automation Conference;設計自動化技術に関する国際学会)との交流が始まったのを受けて,イブニング・セッションでは注目されるDACの論文などが紹介される.

(c)2002 CQ出版