エプソン,JPEG CODEC回路やグラフィックス処理回路などを備えた携帯電話向けLCDコントローラLSIを発売
 セイコーエプソンは,JPEG CODEC回路やグラフィックス処理回路,カメラ・インターフェース回路などを備えた携帯電話向けLCDコントローラLSI「S1D13710」と「S1D13712」を発売する.S1D13710の表示色数は最大6.5万,S1D13712は最大1678万である.外形寸法はいずれも8mm×8mm×1mmと小さい(FCBGAパッケージの場合).

 現在,ハイエンドの携帯端末は,通信用CPU(コミュニケーション・プロセッサ)とは別にアプリケーション・プロセッサを内蔵しており,このCPUを使ってキー操作やメモリ制御,カメラ・モジュール制御,LCD制御などを行っている.本コントローラLSIは,カメラ・モジュールとLCD周辺の制御を行う.本コントローラLSIを使うと,通信用CPUやアプリケーション・プロセッサの負荷を軽減できる.

 両コントローラとも,最大640×480画素(VGA)に対応した2系統のカメラ・インターフェスやYUV-RGBコンバータを備えている.また,最大240×320画素に対応した2系統のLCDインターフェースも内蔵している.例えば,折りたたみ型の携帯電話において,キーパッド側にあるメインのLCDと背面にあるサブのLCDを同時に制御できる.コア電圧は1.8V,I/O電圧は3.0Vである.

 サンプル出荷は2002年10月末から,量産出荷は同年末から開始する予定.今後は,130万画素カメラやMPEG-4,3次元グラフィックス処理に対応した製品を開発していくという.

■価格
1,200円(S1D13710,S1D13712のサンプル価格)

■連絡先
セイコーエプソン株式会社
TEL:042-587-5816

(c)2002 CQ出版