アドバンスドデータコントロールズ,航空・軍事などの分野で実績のあるリアルタイムOSを日本で販売
 アドバンスドデータコントロールズは,航空・軍事などの分野で実績のある米国Green Hills Software社のリアルタイムOS「INTEGRITY」を日本で販売する.米国Boeing社の航法装置や米国Lockheed Martin社のコンピュータなどに導入された実績があるという.

 プロセッサのMMU(メモリ管理ユニット)を利用したメモリ保護機能を標準実装している.メモリ保護機能とは,OS上で動作する各タスクが,ほかのタスクやOS自体のメモリ空間にアクセスして悪影響を及ぼすことを防ぐ機能である.

 リアルタイムに動作するスケジューラを実装している.アドレス空間やタスクに対して,あらかじめCPU時間を割り当てることができる.割り込み発生時にもマスクを行わず,最小の割り込み遅延を保証する.動作周波数233MHzのPowerPCプロセッサを使って動作させた場合,割り込み遅延時間は0.14μs,タスクの切り替えにかかる時間は0.87μs.

 Power PC(PPC 5xx,PPC 60x,PPC 7xx,PPC 8xx,PPC 74xx,PPC 82xx),MIPS(R3000,R4000,R5000,R7000,32),ARM(ARM92x,ARM72x),Xscale(80200)などのプロセッサ・アーキテクチャに対応している.PentiumやNECのVR4100,東芝のTXなどにも順次対応する予定.

 OSと開発環境をいっしょに販売する.OSについてはロイヤリティ(製品の販売量に応じて支払う使用料金)は不要.顧客の要望がある場合には,ソース・コードの販売も行う.

■価格
300万円〜800万円(OS)
75万円〜170万円(開発環境)
820万円から(OSのソース・コード)

■連絡先
株式会社アドバンスドデータコントロールズ
TEL:03-3576-5351
E-mail:sales@adac.co.jp

(c)2002 CQ出版