International Rectifier,マルチフェーズ方式の電源回路の設計やシミュレーションを行えるWebサイトを公開
 米国International Rectifier社は,マルチフェーズ方式の電源回路の設計やシミュレーションを行えるWebサイト「MyPower」を公開した.マルチフェーズ方式は,複数の電源回路を並列に動作させ,その出力位相をずらし,加算してから電力を供給する方法である.低電圧,大電流を必要とする高性能パソコンなどで利用されている.MyPowerを利用すると,出力電流20A〜80A,周波数200kHz〜1MHz,出力電圧1.1V〜1.85Vの範囲で動作するDC-DCコンバータを設計できる.同社の電源モジュールであるiPOWIRシリーズを利用することが前提となっている.

 ユーザが必要な入力電圧や出力電圧,出力電流を入力すると,MyPowerはその仕様に合った回路構成を表示する.この回路構成をもとに,部品を選択しながらシミュレーションを実行し,回路動作を検証する.回路シミュレーションにはSPICEを利用している.入力電圧の検討や過渡解析,交流解析などを行える.トランジスタのデバイス・モデルや寄生インピーダンスの情報なども組み込まれている.

 MyPowerの画面から,設計した回路の評価ボードを発注することもできる.評価ボードは,米国では24時間以内に,それ以外の地域では3日以内に入手できる.

■価格
335ドルから(評価ボード)

■連絡先
インターナショナル レクティファイアー ジャパン株式会社
TEL:03-3983-0875

(c)2002 CQ出版