アドバンテスト,B5ノート・パソコン・サイズの携帯型スペクトラム・アナライザを発売
 アドバンテストは,B5ノート・パソコン・サイズの携帯型スペクトラム・アナライザ「FSH3」を発売した.外形寸法は170cm×120cm×270cm,重量は2.5kg.移動体通信用基地局の設置・保守,近距離無線通信における電波干渉調査など,主に屋外で使用することを想定している.例えば,製品の四隅をゴム製のパッドで覆うなど,本体の耐久性を強化した.

 周波数範囲は100kHz〜3GHz,分解能帯域幅は1kHz〜1MHz,ビデオ帯域幅は10Hz〜1MHz.表示平均ノイズ・レベルは-116dBm(1kHzの場合),TOI(3次インターセプト・ポイント)は15dBm以上,SSB位相ノイズは-100dBc/Hz(キャリアから100kHzの場合)である.また,レベル測定精度は1.5dB.消費電力は7W.内蔵バッテリによって,連続4時間動作する.

 電波の通過特性を測定するトラッキング・ジェネレータを搭載した機種も用意する.この機種とVSWR(voltage standing wave ratio)ブリッジを組み合わせて使用すると,ケーブルの障害点までの距離を測定できる.パワー・センサを接続すると,8GHzまで測定できるRFパワー・メータとして使用できる.

■価格
737,000
912,000(トラッキング・ジェネレータ内蔵)

■連絡先
株式会社アドバンテスト
TEL:03-3930-4190

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