松下電器産業,SN比を8.4dB改善できるY/C分離用LSIを発売
 松下電器産業は,3次元分離回路を搭載したY/C分離用LSI「MN82832」を発売した.輝度信号からノイズ成分を除去する技術を開発した.これにより,NS比を8.4dB改善できた.従来8ビットで行っていた3次元信号処理のビット幅を10ビットに上げ,画像メモリ容量を4Mビットから8Mビットに増やした.また,動き検出アルゴリズムも改良し,動き検出判定の精度を高めた.

 画像メモリ容量の増加により,3画面分の輝度信号データが同時に得られるようになった.この3画面分の輝度信号データを平均演算処理している.一般的に用いられる映像データ巡回方式に比べて,動きの速い部分での映像の破たん(残像など)が抑制できる.

 NTSC(National Television System Committee)放送方式とPAL(Phase Alternation by Line)放送方式に対応した色復調回路を内蔵する.また,アナログYUVコンポーネント出力とディジタルYUVコンポーネント出力の両方に対応する.

 電源電圧は3.3V.パッケージは176ピン LQFP(24mm角).

■価格
2,000円(サンプル価格)

■連絡先
松下電器産業株式会社
TEL:06-6906-4928
E-mail:semicon-press@mrg.csdd.mei.co.jp

(c)2002 CQ出版