Actel社,レジスタ6段の回路が156MHzで動作するアンチヒューズ型FPGAを発売
 米国Actel社は,レジスタ6段の回路が156MHzで動作するアンチヒューズ型FPGA「Axceleratorファミリ」を発売した.Axceleratorファミリは,同社のSX-Aアーキテクチャを発展させた「AXアーキテクチャ」を採用する最初の製品である.伝送速度10GbpsのFibreChannelや10GビットEthernet,SONETなどのネットワーク/通信機器向けとして出荷する.

 基本論理セルには,R-cell(フリップフロップ)とC-cell(4入力マルチプレクサ)の2種類がある.配線リソースで結ばれる二つのC-cellと一つのR-cellによって一つのクラスタを構成する.二つのクラスタにバッファ回路を付加した「SuperCluster」を敷き詰めた構成の論理ブロックを内蔵する.レジスタ1段の回路は500MHz以上で動作するという.

 専用のFIFOコントローラが付いたハード・マクロのメモリ・ブロックを内蔵する.4,608バイトの容量を持ち,ビット幅は1,2,4,9,18,32ビットから選択して使用できる.このほか,すべてのI/Oピンに,専用の64ビット長FIFOメモリが接続されている.このほか8個のPLL,8本のグローバル・クロックを持つ.

 I/Oインターフェースは,LVTTL,LVCMOS,3.3V PCI/PCI-X,LVPECL,LVDS,SSTL2/3,HSTL,GTL+に対応する.I/Oピンは8個のバンクに分けられ,バンクごとにI/Oレベルを設定できる.

 開発環境として,同社の「Libero 2.2」を使用する.評価ボードも用意される.AX1000(システム・ゲート数100万,標準ゲート数61.2万)は現在サンプル出荷中.AX2000(同200万,106万)は2002年9月に,そのほかの品種は2003年にサンプル出荷を行う予定である.

■価格
255ドル(AX1000,量産時の単価)
628ドル(AX2000,量産時の単価)

■連絡先
アクテルジャパン株式会社
TEL:03-3445-7671

(c)2002 CQ出版