富士通,最低被写体照度が2ルクスのカメラ一体型のCMOSイメージ・センサ・モジュールを発売
 富士通は,最低被写体照度が2ルクスのカメラ一体型のCMOSイメージ・センサ・モジュール「MB86S02A」を発売した.

 光学サイズ(レンズの直径に対し光学的に利用可能な範囲)は1/7インチ,有効画素数は357×293画素,画像の出力フォーマットはCIF(common intermediate format)である.なお,CIFとは,画面のフレーム速度や走査線数など異なった放送方式間の通信を可能にするための共通中間フォーマットである.

 解像度は176×144画素,フレーム速度は最大30フレーム/s,そしてフレーム速度が15フレーム/sのときの消費電力は30mWである.

 本モジュールのCMOSイメージ・センサには,FNRS(feedback noise reduction sensor)を採用している.FNRSとは,CMOSイメージ・センサ特有の熱ノイズ(kTCノイズ)を除去する回路が組み込まれたセンサで,この回路により,同社の従来製品と比べてkTCノイズを半減できる.

 また,同社の従来品では別々であったイメージ・センサICとカラー・プロセッサを1チップに集積し,レンズを一つのパッケージに封止した.

 本カメラ・モジュールの外形寸法は7.80mm×6.98mm×3.95mm,質量は0.32g,電源電圧は2.8V±0.2V,シリアル・インターフェースはI2C,F値(絞りの数値)は2.6,レンズの画角は60度(水平方向),出力形式は4対2対2のYUVフォーマットである.さらに,操作方向可変やガンマ補正,オート・ホワイト・バランス機能などがある.量産出荷の開始時期は2002年8月.

■価格
3,000円(サンプル価格)

■連絡先
富士通株式会社
TEL:03-5322-3329
E-mail:edevice@fujitsu.com

(c)2002 CQ出版