日本TI,NTSC,PAL,SECAMなどのアナログ・コンポーネント信号やRGB信号などに対応したビデオ・デコードICを発売
 日本テキサス・インスツルメンツは,アナログ・コンポーネント信号やRGBグラフィックス信号などをディジタル・コンポーネント信号に変換するビデオ・デコードIC「TVP5200」を発売した.コンポーネント・ビデオ信号やハイビジョン・テレビ(HDTV)信号,パソコンなどのRGB信号の処理と,標準テレビのアナログ・ビデオ信号のデコードを1チップで行える.アナログ・ビデオ信号はNTSC,PAL,SECAMといった全世界の放送方式に対応しているという.

 さらに,入力切り替えやカラー空間変換,同期分離,クロック発生などの機能を備えている.ビデオ信号の形式は自動的に検出できる.また,米国Macrovision社のビデオ・コンテンツ複製防止技術を採用している.

 RISCプロセッサ,80MHzで動作する10ビットA-Dコンバータ,165MHzで動作する3個の9ビットA-Dコンバータを内蔵する.RGB信号の解像度は最大1,600×1,200画素(UXGA),リフレッシュ・レートは60Hzまで.出力するディジタル・フォーマットは,1080I,720P,480Pなどに対応している.電源電圧は1.8Vと3.3V.

 パッケージは144ピンTQFP.2002年第3四半期に量産を開始する予定.

■価格
19ドル以下(1,000個購入時の単価)

■連絡先
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
TEL:0120-81-0036

(c)2002 CQ出版