TTPComの携帯電話用IPコアやファームウェアを,東芝が欧州向けi-mode携帯電話に搭載
 英国TTPCom社は,東芝に携帯電話向けIPコア/ファームウェア「InTouch」にライセンスしたと発表した.東芝はTTPCom社のベースバンド回路やRF回路,プロトコル・スタック,ファームウェアなどを欧州向けi-mode携帯電話「TS21i」に組み込んだ.TS21iは(Global System for Mobile Communications)/GPRS(General Packet Radio Service)の規格に対応している.携帯電話事業者であるオランダのKPN Mobile社に採用された.

 TTPCom社は,ワイヤレス通信端末の開発に使用されるIPコアやファームウェアの提供を行っている企業である.すでに,GSMとW-CDMAなどのデュアル・モードに対応した製品を,松下電器産業や東芝などにライセンスしているという.このほか,GSMベースバンド回路のIPコアを,米国Analog Devices社,日立製作所,米国Intel社,ST Microelectronics社などに,GSM RF回路を日立製作所などに供給している.

 さらに,TTPCom社は,Bluetoothのベースバンド回路やプロトコル・スタック,ファームウェアの技術もライセンスしている.現在,2002年度中の完成を目指して,Bluetoothベースバンド処理とGSMベースバンド処理を一つの回路で実現する技術の開発を進めている.なお,TTPCom社は2002年3月に,日本事務所(神奈川県横浜市)を開設している.

■連絡先
TTPCom Limited日本事務所
TEL:045-340-3298

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