SpecCバージョン2.0言語仕様は3〜6月ごろ確定予定,サイクル精度の記述を追加へ
 C言語をベースとしたシステム・レベル言語の一つである「SpecC」のバージョン2.0言語仕様が,2002年3〜6月ごろに固まるもよう.現在,SpecCの標準化・普及推進団体であるSTOC(SpecC Technology Open Consortium)が策定を進めており,メンバによる投票を経て,2002年6月ごろまでには仕様を固めたいという.バージョン2.0では,主にサイクル精度の記述表現が追加される予定である.例えば,クロックを明示する記述を書けるようになる.

 バージョン2.0の言語仕様は,STOCがAccelleraのCWG(C/C++ Working Group)に提案している仕様がたたき台になっているという.Accelleraは言語設計に関する標準化団体で,CWGはアーキテクチャおよびアルゴリズム・レベルの記述(対象は主にハードウェア)の共通セマンティクス(意味論)の開発を進めているグループである.CWGの活動には,STOCのほか,SystemC言語の標準化・普及推進団体であるOSCI(Open SystemC Initiative),IPコアの流通促進を目指すVSI(Virtual Socket Interface)アライアンスが協力している.

 これとは別に,STOCは,今月(2002年1月)3日にSpecCリファレンス・コンパイラ・バージョン1.2を公開した.このバージョンから,Windows上で動作するUNIX環境であるCygwinの上で稼働するようになった.

■連絡先
STOC(SpecC Technology Open Consortium)

(c)2002 CQ出版