Philips,USB On-The-Go 1.0に準拠したホスト兼周辺機器向けコントローラを発売
 オランダのPhilips Semiconductors社は,USB On-The-Go(OTG) 1.0に準拠したデバイス・コントローラ「ISP1362」を発売する.USB OTGは,USB2.0仕様の追加機能についての新規格である.USB OTGでは,従来のスレーブ(周辺機器)に一定のホスト機能を付加するため,正式なホスト(一般にはパソコン)を介さず機器同士を直接接続できる.

 ISP1362は,USB OTGコントローラ,ホスト・コントローラ,同社の周辺機器向けコントローラ・コア「ISP1181」を1チップに集積したものである.ISP1362は,USB2.0に準拠しており,フルスピード(12Mbps)とロースピード(1.5Mbps)のデータ転送速度に対応する.コア電圧とI/O電圧は3.3V.

 USB OTGでは,一つのUSB機器がホストとしてもスレーブとしても機能する.従来のUSBでは,デバイスとスレーブそれぞれのためのコネクタが決められていたが,USB OTGでは一つのUSBコネクタでマスタとスレーブを切り替える.これは,Master Negotiation Protocol(MNP)とUSB OTG用プラグ(Mini-Aプラグ,Mini-Bプラグ)により実現される.

 2002年2月からISP1362のサンプル出荷を開始する.

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