TI,マルチポイント接続に対応したLVDS伝送を利用するトランシーバLSIを発売
 米国Texas Instruments(TI)社は,マルチポイント接続(二重終端処理)に対応したLVDS伝送を利用するトランシーバLSIファミリ「SN65MLVD20x」を発売した.本LSIファミリは,米国のTIA(Telecommunications Industry Association)/EIA(Electronic Industries Alliance)が標準化を進めいているM-LVDS(multipoint low voltage differential signaling)規格のTIA/EIA-899にも対応していく予定.この規格では,同一バス上に最大32ノードのドライバやレシーバなどを接続できる.伝送速度は最大500Mbpsになる予定.同社や米国National Semiconductor社などが規格のたたき台を作り,TIA/EIAに提案した.

 本LSIファミリでは,伝送速度が最大100Mbpsと200Mbpsの品種を用意する.電源電圧は3.3V.レシーバ部の同相入力電圧範囲は-1V〜+3.4V.50Ω負荷で,100Mbps伝送時のドライバ部の消費電力は50mW,レシーバ部の消費電力は30mWである.レシーバには,入力スレッショルド電圧が50mVの品種と100mVの品種を用意する.

 TI社とNational Semiconductor社は,M-LVDS対応製品について,ピン配置に互換性を持たせることで合意している.

■価格
380円〜470円(1,000個購入時の単価)

■連絡先
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社

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