IDT,データベース参照速度が1.33億回/sのCAMを発売
 米国IDT(Integrated Device Technoligy)社は,データベース参照速度が1.33億回/sのCAM(content addressable memory)を発売する.CAMとは,あるデータを指定すると,内部のデータベースを検索し,指定されたデータのアドレスを検出するメモリのことである.本メモリは,3値記憶方式を用いている.入力データ・サイズが32K×72ビットの「75P42100」,64K×72ビットの「75P52100」,128K×72ビットの「75K62100」の3品種を用意する.

 例えば,ネットワーク・プロセッサと組み合わせて,IP(internet protocol)処理用コプロセッサとして利用できる.このとき本メモリは,転送するパケットの中から転送先を示す部分を検出する.そして,あらかじめ用意されているデータベースの中からこの転送先に対応するIPアドレスを検索する.

 128K×72ビット品は,データベース参照速度が1.33億回/sである.32K×72ビット品と64K×72ビット品は,同1億回/s.最大576ビット長のデータを検索できる.例えば,128ビット長のIPアドレスを利用するIPv6用機器に対応する.

 32K×72ビット品と64K×72ビット品のパッケージは304ピンまたは372ピンのBGA,128K×72品のパッケージは372ピンのBGA.32K×72ビット品と64K×72ビット品は,すでにサンプル出荷を開始している.128K×72ビット品のサンプル出荷の開始時期は2002年第1四半期.

■価格
60ドル(75P42100)
105ドル(75P52100)
225ドル(75K62100)
いずれも10万個購入時の単価

■連絡先
日本IDT株式会社

(c)2001 CQ出版