Xilinx,処理性能82MIPSのFPGA用CPUソフト・マクロ「MicroBlaze」を出荷
 Xilinx社は,82MIPSの処理性能を持つFPGA用32ビットCPUソフト・マクロ「MicroBlaze」の出荷を開始した.MicroBlazeは,同社のVirtex-E,Virtex-II,Spartan-IIに実装して使用する.

 Virtex-IIに実装した場合,MicroBlazeは競合製品のCPUソフト・マクロと比べて,サイズは約半分,処理性能は3倍になると同社は主張している.MicroBlazeの回路規模は,Virtex-IIの900ロジック・セルに相当する.また,Virtex-IIの場合の動作周波数は最大125MHzである.

 MicroBlazeは,米国IBM社のCoreConnectバス・アーキテクチャを採用している.CoreConnectバスは,デバイス・コントロール・レジスタ(DCR),プロセッサ・ローカル・バス(PLB:高速・大容量の通信に使用),オンチップ・プロセッサ・バス(OPB:PLBより低速)で構成されている(表1).また,MicroBlazeはOPBと直接接続するように想定して開発してある.CoreConnectバスの使用ライセンスは,IBM社から無償で受けられる.ユーザはXilinx社のWebサイトでライセンスを取得できる.

 MicroBlaze開発キットには,MacroBlazeコアと標準ペリフェラル(UART,汎用IO,割り込みコントローラ,タイマ/カウンタ,ウォッチドッグ・タイマ,アービタ,メモリ・インターフェース),CoreConnectバス・ライセンス,GNUベースのソフトウェア・ツール,英語版マニュアル,システム・コンフィギュレーション・ツールが含まれる.また,MicroBlazeのVHDLソース・コードも有償で提供する.

 2002年初めに,同社はPowerPCのハード・マクロを搭載したVirtex-IIの新バージョンを発表する予定である.

■価格
約6万円(MicroBlaze開発キット.為替レート120円の場合)
約60万円(VHDLソース・コード.為替レート120円の場合)

■連絡先
ザイリンクス株式会社
TEL:03-5321-7740

(c)2001 CQ出版