LSI Logic,複数のI/O機能を搭載したプリンタや複写機向けのLSIを発売
 米国LSI Logic社は,複数のI/O機能を1チップに集積した,プリンタや複写機向けのLSI「L1500」を発売する.L1500は,標準的なI/O機能を1チップにして提供する同社の「ComCentrixファミリ」の最初の製品となる.

 L1500は,IEEE802.3に準拠した10/100 BASE-T(10/100M Ethernet)のMAC(media access controller)を内蔵している.物理層の処理を行うチップは,別に用意する必要がある.USB1.1コントローラ,IEEE1284パラレル・インターフェース,IrDAインターフェースなどの回路を搭載している.各コントローラのデータのやりとりには,英国ARM社のオンチップ・バスであるAMBAを利用している.

 このほか,キーボードやディスプレイの接続に使われる16本の汎用I/O,二つの独立した16ビット・タイマ,2チャネルのDUARTを備えている.システム・コントローラとの接続は32ビット幅,33MHz動作のPCIバスを採用している.パッケージは208ピンPQFP.

 ComCentrixファミリの開発環境として,同社は評価用ボード「ComCentrix PCIカード」とメイン・ボード「MiniRISC BDMR4020開発ボード」を提供する.ComCentrix PCIカードは,MiniRISC BDMR4020開発ボードのPCIスロットに挿入して使用する.これらの開発ボードは,OSとしてVxWorksに対応している.

 L1500は2002年第1四半期からサンプル出荷を開始し,同年第2四半期の初めに量産を開始する予定.また,ComCentrix PCIカードとMiniRISC BDMR4020開発ボードは2001年第4四半期に出荷される予定である.

 今後,L1500の後継として,USB2.0,Bluetooth,64ビット,66MHzPCIバスに対応した製品,およびMIPSプロセッサやARMプロセッサを内蔵したIntelligent I/Oチップの開発を予定している.

■価格
15ドル(L1500,1万個購入時の単価)

■連絡先
LSIロジック株式会社
TEL:03-5463-7811

(c)2001 CQ出版