Altium,オブジェクト指向型に対応したM16C向けのC++/Embedded C++コンパイラを発売
 オーストラリアAltium社(旧Protel International社)は,三菱電機の16ビット・マイコンM16C向けのソフトウェア開発ツール「タスキングM16C用ソフトウェア開発ツールV.2.1」を発売した.Cとアセンブリ言語に加えて,オブジェクト指向型言語であるC++とEmbedded C++に対応している.一般に,オブジェクト指向型のソフトウェアは性能のオーバ・ヘッドが大きくなりがちである.本ツールのコンパイラにはコードの最適化機能が付いており,オーバ・ヘッドを削減できるという.

 このコンパイラは,例えば自動車などのアプリケーションの開発に利用できる.MISRA(Moter Industries Software Reliability Association;自動車関係のソフトウェアの信頼性向上を目的とする英国の非営利団体)は,C言語によるプログラミングのガイドラインを設けているが,本コンパイラはこのガイドラインに沿ってプログラムをチェックする機能を備えている.また,フラッシュ・メモリにプログラムを書き込む機能と,三菱電機のROMモニタに対応したデバッガを備えている.

 Windows 98/NT4.0/2000,Solaris,HP-UX,Linuxが動作するパソコンやワークステーションの上で使用できる.また,旧Tasking社(http://www.tasking.com/)のホームページから評価版をダウンロードできる.

 組み込みシステム開発ツール・ベンダであるAltium社は,2001年8月に,プリント基板設計ツールのベンダであるProtel International社が社名を変更してできた企業である.同社は2001年4月頃に米国Tasking社を買収している.今回の製品はTasking社の製品を基に開発された.

■価格
475,000円

■連絡先
アルティウム ジャパン株式会社
TEL:03-5436-2501

(c)2001 CQ出版