三洋,実装面積が従来の60%と小さいCD/MD機器用システム・ドライバLSIを発売
 三洋電機は,ポータブルCD/MD機器向けのシステム・ドライバLSI「LV8206T」を発売する.3相スピンドル・モータ・ドライバ,3相スレッド・ドライバ,2チャネルHブリッジ・ドライバを1チップに集積した.実装面積は7mm×7mmで,同社の従来品の60%になった.この回路構成では,現在のところ世界最小であるという.

 出力部の3相スピンドル・モータ・ドライバは,PWM(puls width modulation)制御を用いて駆動する.PWM制御とは,スイッチング・トランジスタのON/OFF時間を変えることにより,一定の出力を得る方式である.そのためこのドライバは,従来,出力を一定にするために必要だったホール・センサを持っていない.

 許容動作電圧は1.9〜4.0V.これは電池による駆動を考慮した値である.最大電源電圧は5.0V,最大出力電流は1.0A.スタンバイ時のパワー・セーブ機能や電流制御機能などを備えている.パッケージは48ピンのTQFP.

 サンプル出荷の開始時期は2001年9月中旬.同年末に量産出荷を開始する.

■価格
500円(サンプル価格)

■連絡先
三洋電機株式会社 セミコンダクターカンパニー
TEL:0276-61-8107

(c)2001 CQ出版