STMicroelectronics,ケーブル・モデム向けに音声圧縮コプロセッサを発売
 STMicroelectronics社は,音声圧縮コプロセッサとして機能するマルチチャネルVoIP(voice over IP)用プロセッサ「STV0397」を発売する.米国Netergy Microelectronics社製のDSPコア「VP7」と「Veracity VoIPファームウェア」が組み込まれている.VP7を搭載すると,音声圧縮アルゴリズムを高速に処理できる.とくにオーディオ・コーデックのITU G.72xシリーズに有効だという.2001年第3四半期から量産を開始する予定.

 STV0397は,アコースティック・エコー・キャンセラ,DTMF(dual tone multi frequency)の検出と生成,オーディオ・ミキシングなどの機能を備えるファームウェアを内蔵している.対応するアルゴリズムは,ITU G.711,G.722,G.723.1,G.726,G.728,G.729A/B,G.729E.また,最大16チャネルまでのコーデック処理を行えるできるという.また,STV0397は,メモリ・コントローラ,8Kバイトのオーディオ・フレーム・バッファ,オーディオ・ストリーム向けTDM(time division multiplexed) インターフェースを内蔵している.また,ホスト・コントローラとのインターフェースとしてPCIポートを備えている.

 STV0397に,STMicroelectronics社製のDOCSIS(data over cable service interface specifications)対応のLSI「STV0396」とVeracityソフトウェアを組み合わせることで,パケット・ケーブル対応のVoIP装置を実現できる.

■連絡先
STマイクロエレクトロニクス(株)
TEL:03-5783-8340

(c)2001 CQ出版