富士通,システム・イン・パッケージ専用の64MビットFCRAMを発売


 富士通は,富士通VLSIと共同で,SiP(system in package)専用の64MビットFCRAM(First Cycle Random Access Memory)「MB811L646449」を発売した.FCRAMとは,メモリの読み出し/書き込み動作をパイプライン処理化して高速化したDRAMである.ベア・チップの形態,もしくは同社のロジックLSIとワンパッケージ化した形態で出荷する.サンプル価格は2,500円.

 SDRAMインターフェースを採用している.設計ルールは0.2μm,ポリシリコン層数は3,メタル層数は3.電源電圧は2.5V±0.2V.消費電流は240mA.

 バス幅を×64ビット構成にしており,大容量の画像処理に利用できる.現在,画像処理機器で普及している,動作クロック周波数81MHz,バンド幅648Mバイト/秒に対応している.チップ上で自己診断テストを行うためのBIST(built-in self-test)回路や,ウェハ上でバーン・イン・テストを行うための独自の回路を搭載している.

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