キャッツの組み込みCASEが自動車用RTOSをサポート


 キャッツは,組み込みソフトウェア開発用CASEツール「ZIPC 2001」を発売する.2001年7月下旬に出荷を開始する.推奨モデルの価格は264,000円から.

 ZIPCは,仕様の抜けやバグを検出しやすくするため,状態遷移表(state transition matrix)による設計表現手法を採用している.このほか,状態遷移図入力機能やリアルタイムOS(μITRON)の動作を模擬するソフトウェア・シミュレータ,コード生成機能などを備えている.Windows95/98/Me/NT/2000上で動作する.

 ZIPC2001は,ZIPCの最新版である.新たに,自動車向けリアルタイムOSであるOSEK(Offene Systeme und deren Schnittstellen fur die Electronik im Kraftfahrzeug)のソフトウェア・シミュレータを用意した.現在,対応しているリアルタイムOSは,μITRON2.0仕様のREALOS F2MC-16/8L(富士通),μITRON3.0仕様のRX850/850pro(NEC)とNORTi3(ミスポ),OSEK準拠のRX-OSKE(NEC)とosCAN(ドイツVector社)である.

 さらに,今回,ZIPCで生成したコードに対して,グラフィカルなプロトタイプを見ながらデバッグを行うアニメータ機能,米国i-Logix社のシステム設計・分析・コード生成ツール「Statemate」の状態遷移図データなどをZIPCに取り込むための「Statemateオプション機能」を用意している.

(c)2001 CQ出版