STOC,SpecC言語のリファレンス・コンパイラを公開


 SpecC Technology Open Consortium(STOC)は,仕様記述言語SpecC言語のリファレンス・コンパイラをフリー・ソフトウェアとして公開した.

 リファレンス・コンパイラを公開することで,ユーザはSpecC言語のマニュアルでは対応できない,詳細な部分の言語仕様まで理解しやすくなる.また,このリファレンス・コンパイラを,言語構造の理解の促進やツール間の互換性の確認にも利用できるという.なお,リファレンス・コンパイラの開発は,STOCから委託された米国University of California, Irvine(UC Irvine)の「Center for Embedded Computer Systems(CECS)」が担当した.

 STOCは,SpecC言語のリファレンス・コンパイラをオープン・ソース形式のフリー・ソフトウェアとして提供していくことで,SpecC言語をシステム・レベル設計言語の業界標準にしたいと考えている.今後のリファレンス・コンパイラの保守,サポート,バージョン・アップはCECSに委託する.

 SpecC言語は,C言語をベースとするシステム・レベル設計言語である.組み込みシステムなどの電子機器の製品仕様記述と詳細設計の両方に利用できる.

(c)2001 CQ出版