エルミックシステム,Hard Hat Linux向けのTCP/IPとJavaVMを開発


 エルミックシステムとモンタビスタソフトウエアジャパンは,組み込みLinuxに関する業務提携を結んだ.エルミックシステムは,同社のTCP/IPプロトコル・スタック「Kasago TCP/IP」を,モンタビスタの組み込みLinux「Hard Hat Linux」向けに移植する.また,エルミックシステムがオープンループ(札幌)と共同開発中のKVMベースのJava仮想マシンもHard Hat Linux向けに移植する予定.

 エルミックシステムは,Windows CE環境でハード・リアルタイム・システムを実現するツール「Accel-μ」を発売している.これはμITRON仕様のカーネルを内蔵している.現在,Accel-μと同様の製品をLinux向けに開発中であるという.なお,日本エンベデッド リナックス コンソーシアム(Emblix)のワーキング・グループ「ハイブリッド・アーキテクチャWG」でも,OSのハイブリッド処理技術を開発中である.OSのハイブリッド処理技術とは,主要なリアルタイムOSの既存アーキテクチャと組み込みLinuxを組み合わせて,リアルタイム機能を追加するもの.Emblixでは,当初はITRONと組み込みLinuxの組み合わせについて,技術的な問題点や課題を検討している.

(c)2001 CQ出版