● どこもかしこも外部変数
Bさんはプロジェクトに参加するにあたって,ソース・コードを資料として渡されていました.「どれどれ」と思いながらプログラムを読み進めたBさんは,まもなく頭を抱えることになります.外部変数と思われる変数があちこちに散らばっていて,関数の挙動が読みにくかったからです.
外部変数であるということは,ソース・コードのどこからでもリード/ライトが可能ということです.そのため,これらのソース・コードをデバッグしようとすると,ソース・コードの中にかたっぱしからgrep 注1をかけて,ソース・コードのどこからのアクセスが最初かを特定しなければなりません.
注1:特定文字列の照合(パターン・マッチング)を行うコマンド.
立ち上げ時からこのプロジェクトを率いているベテランSEのPさんにこのことを話すと,「そのとおりなんだ.若い連中は開発の基本がわかっていないよね.もう一度基本に立ち返って開発を立て直すためにレビューが必要なんだ」とのことでした.
でもよく考えてみると,Pさんがそれなりに早い段階で方針を定めていれば,ソース・レビューを行う以前に,こういうソース・コードは生まれなかったのではないでしょうか….「Pさんに評論家以上の役割を期待するのは無理かな」と,Bさんはふとため息を漏らしてしまうのでした.
これからBさんが担当する機能ブロックは,既存のコードを多数流用する必要があります.もし開発の切れ目で時間がある程度とれるのであれば,なんとか保守性を高めたソース記述にしたいのですが,どうすればよいのでしょうか?
